廃藩置県のあとに生まれた琉球藩

1871(明治4)年、廃藩置県が行なわれたことにより全国のすべての藩は消滅しました。

ところが翌年、琉球藩という1つの藩が新しく誕生しました。

琉球王国は15世紀初めに生まれて中継貿易の基地として繁栄を極めていましたが、地位が次第に低下していき、薩摩藩に征服され従属することとなりました。

ただ、薩摩藩の支配は間接的なものであり薩摩藩の完全な領土とはされず、琉球王国は以前から清国とも密接な関係だったため、薩摩藩、清の両国により支配されることになります。

その後、琉球王国が欧米列強に取られかねない状況となり、明治政府は琉球が日本の領土であることを清国に認めさせようとします。

しかし強く反発した清国と激しく対立したので、1872(明治5)年9月、日本は強硬手段をとり琉球王の尚泰を藩主として琉球藩を設置して政府の直轄地とし、日本の領土としました。

さらに琉球藩の高官に琉球処分を命じ、琉球政府がそれを拒否し続けたので武力で琉球処分を強行、琉球藩を消滅させ沖縄県を設置し、国王は首里城から追放されました。

琉球王国はこのようにして滅亡しましたが、その後も琉球の帰属をめぐり清国との対立は続き、1894(明治27)年の日清戦争勝利により、正式に日本帰属が確定したのです。

熱帯低気圧の大きいものが台風

数は少ないものの台風は春や冬にも発生しますが、多くは夏から秋にかけて南洋や南シナ海に発生して、日本に大きな影響を与える台風の多くは夏から秋にかけて発生するものです。

立春から数えて210日目(立春の209日後にあたる日)である9月1日ごろに台風がよく来るとか、この日に風が強いとか言われ、暦にも二百十日とのっています。

台風は熱帯低気圧が変化したものですが、熱帯低気圧は暴風の程度により4つに分類されていて、その基準に基づいて台風と呼ばれています。

地上では弱いが上層で低気圧性の循環があるものを熱帯性擾乱といい、閉じた等圧線で風力6以下のものを熱帯低気圧といいます。

また、等圧線は閉じていて風力が7以上のところがあるものを熱帯性暴風雨といい、風力が12以上のところがあり、域内の最大風速が毎秒17メートル以上になった熱帯低気圧を台風といいます。

つまり、低気圧が最大毎秒17メートル以上になったら台風と呼ばれ、最大風速がそれ未満になれば熱帯低気圧と呼ばれるというわけです。

ちなみに台風は発生した場所によって呼び名が異なり、メキシコ湾やカリブ海に発生すればハリケーン、インドのベンガル湾に発生すればサイクロンと呼ばれます。

日本の領土となった小笠原諸島

小笠原諸島は、東京の南南東約1000キロメートル離れた太平洋上に浮かんでいる30余りの島々です。

この島が最初に発見されたのは戦国末期、信州深志(現・松本市)城主の一族であった小笠原貞頼によるという説があります。

発見者の小笠原氏にちなみ、小笠原諸島という名前がつけられたそうです。

しかし、この説には関する確かな記録はなく、記録上ではオランダ人が江戸初期にこの島を初めて発見したとされています。

江戸幕府が難破船の乗組員の報告で、この島の存在を知るのは17世紀の半ばです。

報告を受けた幕府はさっそく調査をおこない、無人島(ぶにんとう)と名付けました。

江戸末期になると欧米人が捕鯨船の基地として島に目をつけて定住し、やがてイギリスが領有を宣言します。

アメリカのペリーから、イギリスが島を占領しようとしていることを知らされた幕府は焦りを感じ、役人を派遣して小笠原原嶋という名前に改称し、日本の領有だと宣言し移住希望者を島に送り込み開拓を進めました。

日本の行動に対する混乱はそれほどなく、イギリスが抗議するも争いにまでは発展せずに、その後これが既成事実となって1875(明治8)年のイギリスとの会談で日本の領土と認定されたそうです。

日射病と熱射病の違い

主に夏に心配される病気に日射病と熱射病がありますが、両者はどのように違うのでしょうか?

高温の環境の下で長時間にわたって多くのエネルギーを消費する労働や運動をしていると起きるのが熱射病です。

熱射病のうち、炎天下の直射日光の下で引き起こされるのが日射病で、死亡率も高くなり、体温が43℃以上にもなって死亡するケースなどがあります。

体内における産熱量が発汗などによる放熱量を上回ることにより熱射病が生じますが、体内に熱がうっ積してしまい、体温調節機能が失調するため体温が異常に上昇します。

めまいが起こったり悪心や精神混乱、昏睡などに陥ったりするので、身体をすぐに冷やさないと死亡してしまうこともあります。

また、熱疲憊という病気があり、これは熱射病ほどひどい症状にはならないものの高温環境下で起こり、体内の水分や塩分が不足して口の渇きや疲労、めまい、嘔吐などの症状が出て筋肉に激しい痛みを感じたり痙攣が起きたりします。

特に水分や塩分の不足はなくても、心臓の働きや血管の運動調節が遅れることにより全身の倦怠や血圧の低下、失神などの症状が起きる熱虚脱という病気もあります。

熱射病と熱疲憊そして熱虚脱をあわせたものが熱中症と呼ばれます。

動物園にいるのはインドゾウ

動物園の人気者といえばゾウです。

ゾウにはアフリカゾウとインドゾウという2種類があります。

分かりやすい違いが耳の大きさで、アフリカゾウは幅1メートル、長さ1.6メートルという肩をおおうほどの大変おおきな耳をもっています。

いっぽうインドゾウはアフリカゾウの半分くらいの小さな耳をしています。

また、アフリカゾウの牙は最大で長さ3メートル以上にもなる長大なものですが、インドゾウの牙は1.5~2メートルくらいでアフリカゾウの牙よりやや短いです。

アフリカゾウの雌雄とも牙が発達しますが、インドゾウは雄の牙だけが長く伸び、雌の牙は口の外に少し出てくるだけです。

体の大きさは、肩高3.5メートル体重6トンに及ぶアフリカゾウもいるほどで、インドゾウは肩高2.5メートル体重3.5トンくらいであり、アフリカゾウのほうが大きいです。

アフリカゾウは荒い性質で人になつきませんが、インドゾウは温和で人によくなれます。

アフリカゾウは気が荒いので芸をしこむのは難しいですが、インドゾウは頭がよく人の言うこともよく聞くので動物園やサーカスなどで芸当をすることもできます。

そのため動物園で芸当をしたり人を乗せたりしているゾウは、たいていインドゾウなのです。